用語解説 超伝導量子ビット 超伝導材料から構成される素子「ジョセフソン接合」を用いて作られた量子ビット。量子ビットは、量子コンピュータと量子アニーリングマシンの最小構成要素であり、0と1の二つの状態を同時にとりうる。超伝導量子ビットには磁束量子ビット(超伝導リング)やトランズモン量子ビット(非線形共振回路)などの複数方式がある。 組合せ最適化問題 与えられた制約の下で、多くの組み合わせの中から最適な解を求める問題。問題の規模が大きくなればなるほど、解の候補数は指数関数的に爆発する。通常のコンピューターを用いて大規模な組合せ最適化問題を総当たり法で厳密に解くことは非常に困難である。そのため、さまざまなアルゴリズムや発見的手法が、これまで提案されてきた。発見的手法とは、必ず最適解を導けるわけではないが、ある程度のレベルで近似解を得ることができる方法である。量子アニーリングや古典アニーリングは、発見的手法の一つとして位置づけられる。 超伝導量子コンピュータ 超伝導量子ビットを集積化した量子コンピューターのこと。2021年12月現在、IBMが127量子ビット、Rigetti Computingが80量子ビット、中国科学技術大学が62量子ビット、Googleが53量子ビットの超伝導量子コンピューターの実現に成功している。
超伝導材料から構成される素子「ジョセフソン接合」を用いて作られた量子ビット。量子ビットは、量子コンピュータと量子アニーリングマシンの最小構成要素であり、0と1の二つの状態を同時にとりうる。超伝導量子ビットには磁束量子ビット(超伝導リング)やトランズモン量子ビット(非線形共振回路)などの複数方式がある。