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研究開発概要


プロジェクト名

量子計算及びイジング計算システムの統合型研究開発

(2020年度〜最長2027年度)


プロジェクト概要

超スマート社会の実現のため、先進的なモビリティサービスやスマートファクトリ、金融、創薬など多様な産業分野におけるディジタライゼーションの進展と、これに伴う高性能次世代コンピューティングに対する社会的要請が急激に高まっている。本プロジェクトにおいては、3つのNEDO プロジェクト「超伝導パラメトロン素子を用いた量子アニーリング技術の研究開発」(2018年度〜)、「イジングマシン共通ソフトウェア基盤の研究開発」(2018年度〜)、「超伝導体・半導体技術を融合した集積量子計算システムの開発」(2020年度〜)を2021年4月に統合し、フルスタック型の統合型研究開発を産学官連携に基づいて実施する


研究開発責任者

研究開発責任者の産業技術総合研究所新原理コンピューティング研究センター副研究センター長の川畑史郎

川畑史郎

産業技術総合研究所新原理コンピューティング研究センター・副研究センター長

あいさつ

本プロジェクトにおいては、Society5.0におけるクラウドコンピューティング技術として、イジングマシン及び量子コンピュータに関する垂直統合型の研究開発を実施します。本プロジェクトは、日本で唯一のフルスタック型大型量子国家プロジェクトであり、多くの企業とアカデミアの強固な連携に基づいてハードウェア・インターフェース・ソフトウェアの開発を進めています。


副研究開発責任者

  • 中村祐一

    副研究開発責任者の日本電気株式会社グローバルイノベーションユニットの中村祐一
    日本電気株式会社グローバルイノベーションユニット・主席技術主幹
  • 戸川望

    副研究開発責任者の早稲田大学大学院基幹理工学研究科・教授の戸川望
    早稲田大学大学院基幹理工学研究科・教授

実用化・事業化責任者

実用化・事業化責任者の日本電気株式会社システムプラットフォーム研究所の白根昌之

白根昌之

日本電気株式会社システムプラットフォーム研究所・研究部長

あいさつ

従来は計算が困難だった問題を高効率に解くと期待されている量子計算及びイジング計算機システムへの一般社会の期待が高まっていることを強く感じています。研究開発したソフトウェア、ハードウェアを早期に社会へ送り出し、様々な社会課題を解決することを目指します。


副実用化・事業化責任者

  • 中村康明

    副実用化・事業化責任者の豊田通商株式会社・コネクティッド事業部の中村康明
    豊田通商株式会社・コネクティッド事業部・ネクストモビリティエレクトロニクスG・課長補佐
  • 塩田靖彦

    副実用化・事業化責任者の株式会社フィックスターズソリューション第一事業部の塩田靖彦
    株式会社フィックスターズ・ソリューション第一事業部・参事

研究実施項目

量子計算・イジング計算システムのフルスタック型研究開発を行う3つの研究実施項目

本プロジェクトにおいては、参画機関が優位性を持つソフトウェア、ミドルウェア、アプリケーション、統計物理学、量子情報理論、計算機工学、半導体デバイス物理、半導体プロセス工学、集積回路工学、超伝導量子回路、超伝導デジタル集積回路、スピントロニクス、マイクロ波工学の技術を有機的に融合することで、量子計算・イジング計算システムのフルスタック型研究開発を行う。具体的には、下記3実施項目をオールジャパン体制で実施する。

・研究実施項目1:共通ソフトウェア基盤の研究開発

担当:早稲田大学・東京工業大学・国立情報学研究所・フィックスターズ・豊田通商・日本電気・産業技術総合研究所・日立製作所

・研究実施項目2:量子-古典インターフェースの研究開発

担当:産業技術総合研究所・日本電気・横浜国立大学・東京大学・帝京大学・金沢工業大学

・研究実施項目3:超伝導量子プロセッサの研究開発

担当:日本電気・産業技術総合研究所・理化学研究所・東芝・早稲田大学・東京工業大学


研究開発体制

量子計算及びイジング計算システムの統合型研究開発の体制

本プロジェクトにおいては、以下の体制のもとで研究開発を実施する。また、研究開発責任者及び実用化・事業化責任者を中心とするマネージメント・ガバナンス体制を構築すると同時に、研究開発動向調査・研究戦略・企画・全体調整を担うヘッドクォーターを産業技術総合研究所に設置する。